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Phantom's 直言コラム
ジャーナリスト大野
外見も磨け!
モノにこだわれ!
第82回 Sep. 2004
「日本」を発信しよう!

私は人材紹介ビジネスを行うに当たって、扱う業界を絞っていない。
だから、ありとあらゆる業界の人を相手にすることになるので、
ありとあらゆる業界について勉強しなければならない。
これが楽しい。

ここ最近、ファッション、アパレル、化粧品業界の案件が多いので
本屋に行って「パリコレ」に関する本を買ってきた。
読んでいくと「ファッションに関して日本人は西洋コンプレックスが異常に強い」
ということを改めて感じる。
「ファッション界で認められるためには、パリで認められなければならない」
なるほどと思いつつも、どこか違和感がある。

でもよく考えると、程度の差はあれ、どんな業界でも西洋コンプレックスはある。
「アメリカで大人気!」「ミラノ直輸入!」・・・。
そんな文句があちこちに溢れている。

日本一より世界一を目指せ!と言うが、「日本一が世界一」なものってないのか?
たとえば、柔道。
オリンピックで金メダルを取ると世界一。
でも、勝つだけが柔道か?
そこには、日本の伝統的な精神が付随してはじめて柔道ではないのか?

だから、シドニーでフランス人が日本人を変な判定で破って喜んでいるのを見て、変な気がしたし、
アテネで井上康生が負けても、最後まで残ってほかの競技の選手の応援に回っているのを見て、いい気分がする。

留学時代、日本から市会議員とかを呼んで、地元でレセプション・パーティーを開いたことがある。
市会議長とか、日本と関連のある企業のビジネスマンとか、現地の日本人駐在員家族とか
いろんな人に参加してもらったが、そのなかに空手道場を開いているアメリカ人のおばちゃんもいた。
学生時代、落合信彦氏に空手を習い、そのまま地元で道場を開いている彼女は
日本語もかなり喋れる日本通。
「ノビーに会わなかったら、今頃何していたんでしょう(笑)」

またイスラエルに行ったとき、エルサレムのお土産屋さんに入ると、
若いアラブ系の店員が「日本人?おーっ、僕、むかし日本にいたんだぜ。
柔道を習ってたんだ。山本先生って知ってるか?仙台の?」
知るわけもないが、うれしそうに「柔道着持ってくるから待っててくれ」。
20分も待たされたが、本当に柔道着を持ってきて見せてくれた。
別れ際、「Have a nice trip ! 押忍!」とかやるのをみて苦笑い・・・。

いま、世界中のものが手に入る時代。
でも、モノだけを手に入れて満足するのではなく、その裏にあるものもすべて理解して
自分のものにしてはじめて価値がある。

パリで認められるのはすごいこと。
でも、「パリで認められた」というだけで日本で受け入れられるというのは寂しい話。
日本で認められたら、世界一。
そういうものを日本は作り出していくべきだし、そういうものはもともと存在するはずだ。
そんな「日本」を世界に発信していくプロジェクトをやりたい今日この頃・・・。

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