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Phantom's 直言コラム
ジャーナリスト大野
外見も磨け!
モノにこだわれ!
第97回 March. 2005
面白ければOKか?

先日、近所2軒に泥棒が入った。
あまりに近くなので、さすがに気が滅入ったが、そのことを友達にメールしたら
「最近、そこの裏のマンションに引っ越した友達も、1ヶ月前ぐらいに3軒泥棒に入られたと言ってた」と聞かされた。
この区画、せいぜい120メートル四方だから、確率的にすごいことになる。
某国大使館もあるけど、さすがに警備が厳しいから入られてはないだろうけど・・・。
でも、この気分をさらに滅入らせたのは、某ホームセキュリティー会社の営業マンが、泥棒が入った翌日には早速やってきたことだ。
思わず資料は受け取ってしまったが、後からなんだか妙に腹が立ってきた。

そんな気分を晴らそうというわけではないけど、小川直也の「3,2,1、ハッスル!ハッスル!」で有名なプロレス「ハッスル8」を観に行った。
ここ数年はPRIDEとK-1ばかり行っていたのでプロレスは久しぶり。
でもそれはプロレスを超えて、プロレス・ショーだった・・・。
何しろ、場外乱闘で、なぜか場内にあったおでんの屋台からアツアツのおでんを取り出し、いすに縛り付けた相手の口に押しつけるやつがいた。されたほうも「アツーい!ギブアップ!」って・・・。
国技館の2階席から1階にいるやつにプランチャをする無謀なやつもいたけど、これはまだ体を鍛えているからこそ出来る芸当。おでんでギブアップはないだろう・・・。

でも、そんな試合(?)が続くうちに、「これはこれでアリなのか」と思うようになってきた。
見ていて面白いからだ。
真剣な格闘技は、PRIDEを観に行けばいいだけの話。
下手に中途半端なものを見せられるより、ここまでショーに徹してくれた方がよほどましだ。

それは世の中全体にも言えること。
ヤクザが悪いことをするのはもちろん許されたことではないが、「俺はヤクザ」だと宣言しているだけまだまし。善人の振りをして悪いことをやるやつは最低・最悪。
でも、さらに下を行く中途半端なのは本来「カタギには手を出さない」はずなのに振込み詐欺で捕まるヤクザ。極限までカッコ悪い。

そんなことを考えながら、ふとテレビを見ていたら
ある有名キャスターが間抜けなコメントを発していた。
「一連の株の問題は面白いね。世の中の人はみんな壊し屋が好きなんだよ。キングコングだってゴジラだってみんな壊すでしょ。面白いからいいんじゃない。フジテレビはもともと『面白くなければテレビじゃない』って言ってるんだから(笑)。ちょっと言いすぎか・・・(笑)。」

面白ければいいというのは、人に迷惑をかけなければという前提条件があるのは常識であるはずなのに、そんなことを平気で言っちゃうのだから、どうしようもない。それでもキャスターか?

万事において、まじめさが足りない。

面白ければいいことと、そうとは言えないこと。
せめてこの区別ぐらいはつけないと、社会はどこまでも腐っていく。

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