ジム・ロジャーズは一九七三年「クォンタム・ファンド」をジョージ・・ソロスとともに設立。十年間で3365%のリターンを得た伝説の投資家である。
一九九八年「Rogers International Commodity Index (RICI)」設立。八O年代から九〇年初頭にかけてはオートバイで世界六大陸を渡った。現在の金融をめぐる状況を聞き出すため、私は最近彼が移住したシンガポールまで飛んだ。自宅のあるコンドミニアムのジムで、バイクをこぎながら一時間にわたって、ロジャーズは忌憚なく語ってくれた。
ただし、当時はまだその意味を十分に理解できていなかったようにも思います。のちにウォールストリートの投資の世界で働きはじめたとき、歴史の重要性を痛感しました。そのとき閃くような体験をしたのです。これは過去に一回起きている、いや二回起きている、ということに気付きました。This
is the way the world works ! (世界はこういうふうに動く!)と思ったです。
ロジャーズ それはメディアがそう書くからです。ヘッジファンドは他の投資に比ぺて新しいので、メディアによって悪者扱いされやすい。一般人はヘッジファンドのことがわからないから、メディアが書き立てるとそう思ってしまいます。
1920年ごろにはメディアはpools of capital(共同出資)のことを書き立てた。1980年代後半、日本では誰もが金融工学のことを口にしていていた。新しいことが出てくると、メディアはまるで空からそれが落ちてきたかのように書き立てるのです。
1974〜77年、彼はChairman of the Council of Economic Advisors(経済諮問委員会委員長)でした。インフレが始まったのは1974年ですが、彼がそのときとった政策はWINというもので、Whip
Inflation Now(いまインフレを鞭打て!)の略です。しかしインフレを終わらせるはずが、逆にアメリカ史において最悪のインフレをもたらしたのです。その失敗が原因で彼は地位を失いました。そのあと民間企業に移りましたが、そこでも失敗した。政府に戻ると1987年に株の暴落が起きました。彼がいうことはクレージーで人を恐れきせる発言ぱかりだったから、株が暴落したのです。