海外FXを利用して稼いだ利益は税金を必ず収める必要があります。初心者の方は特にFXがどのような税金区分になりどれだけの税率がかかるのかわからない人も多いのではないでしょうか? 「海外FXで利益が出た場合の税金はどう計算するのか」「海外FXはどのようにして税金を収めればいいのか」 と疑問に感じている人もいると思います。 結論から言うと国内FXでも海外FXで利益が出たら納税の義務が発生するため、確定申告が必要になります。 しかし実際にどれくらいの税金がかかるのか、どうやって確定申告するのかはほとんどの人が勘違いしています。 このページでは、海外FXの税金について正しい知識を伝えるために以下のことを解説します。
  • 海外FXの利益にかかる税金
  • 各所得ごとの税金をシミュレーション
  • 海外FXの節税方法
  • 実際に海外FXの利益を確定申告する流れ
海外FXの利益にかかる税金と、実際に確定申告する手順ついての理解することによって自分がどれだけの金額になったらいくらの納税義務が生じるのかの目安がわかりますので今後のトレードライフにおいても役立ちます。 またいくつかの節税方法もご紹介しますので知らなかったから損したと言うことがないようにしましょう。

国税庁のホームページで確定申告書を作成する

源泉徴収票、各種控除証明書、海外FXの年間取引報告書の3つを揃えたら国税庁のホームページで確定申告書を作成しましょう。 確定申告書は下記の流れで作成します。
  1. 源泉徴収票をもとに給与所得を記載する
  2. 年間取引報告書をもとに雑所得と経費を記載する
  3. 各種控除証明書をもとに所得控除を記載する
  4. 記載が全て終わったら確定申告書を印刷する

税金を納付する

印刷した確定申告書を税務署に提出しましょう。 提出したあとは税務署で源泉所得税の納付書を貰って必要事項を記載し、税金を納付します。 税金の納付方法は以下のつです。
  1. 税務署または金融機関で納付する
  2. クレジットカードで納付する
  3. コンビニで納付する
コンビニで納付できる金額は30万円が上限なので注意が必要です。

まとめ

海外FXの利益にかかる税金の計算方法や確定申告の手順ついて解説しましたが、いかがだったでしょうか。 いくつか色々な話をしましたがまとめると
  • 海外FXの利益は雑所得に区分され、税金は総合課税で計算される
  • 合計所得が695万円以下であれば海外FXを利用し、合計所得が695万円を超えたら国内FXを利用した方が節税になる
  • ECN口座を利用することで発生する取引手数料を経費に計上すると、節税できる
  • 必要書類を全て揃えたら国税庁のホームページで確定申告書を作成し、税務署で税金を納付する
海外FXを利用する上で、利益が出たことをしっかりと申告し税金を支払うことはかなり重要です。 何も知らずに海外FXを利用し、多額の追徴課税を請求された…などということが起こらないよう、しっかりと勉強しておきましょう。 海外FXの利益にかかる税金の計算方法や確定申告の手順について、まだよくわからないところがあるという方は、もう一度解説部分を見返してみてください。

確定申告に必要な書類を揃える

給与所得を得ている方で、海外FXを利用している方が確定申告する場合に必要な書類は以下の3つです。
  1. 源泉徴収票
  2. 各種控除証明書
  3. 海外FXの年間取引報告書

源泉徴収票

勤めている会社から支払われた給与と、天引きされた税金の金額が記載された書類です。 勤め先が複数ある場合は、すべての会社から源泉徴収票を受け取る必要があります。

各種控除証明書

  • 生命保険の保険料
  • 地震保険の保険料
  • 社会保険の保険料
などは所得から控除することができますので、加入している保険会社から控除証明書を受け取りましょう。

海外FXの年間取引報告書

海外FXの利益や損失、取引手数料が記載された書類です。 利用している取引ツール(MT4やcTrader)からダウンロードできます。 複数口座で取引している場合は、すべての年間取引報告書をダウンロードする必要があります。

国税庁のホームページで確定申告書を作成する

源泉徴収票、各種控除証明書、海外FXの年間取引報告書の3つを揃えたら国税庁のホームページで確定申告書を作成しましょう。 確定申告書は下記の流れで作成します。
  1. 源泉徴収票をもとに給与所得を記載する
  2. 年間取引報告書をもとに雑所得と経費を記載する
  3. 各種控除証明書をもとに所得控除を記載する
  4. 記載が全て終わったら確定申告書を印刷する

税金を納付する

印刷した確定申告書を税務署に提出しましょう。 提出したあとは税務署で源泉所得税の納付書を貰って必要事項を記載し、税金を納付します。 税金の納付方法は以下のつです。
  1. 税務署または金融機関で納付する
  2. クレジットカードで納付する
  3. コンビニで納付する
コンビニで納付できる金額は30万円が上限なので注意が必要です。

まとめ

海外FXの利益にかかる税金の計算方法や確定申告の手順ついて解説しましたが、いかがだったでしょうか。 いくつか色々な話をしましたがまとめると
  • 海外FXの利益は雑所得に区分され、税金は総合課税で計算される
  • 合計所得が695万円以下であれば海外FXを利用し、合計所得が695万円を超えたら国内FXを利用した方が節税になる
  • ECN口座を利用することで発生する取引手数料を経費に計上すると、節税できる
  • 必要書類を全て揃えたら国税庁のホームページで確定申告書を作成し、税務署で税金を納付する
海外FXを利用する上で、利益が出たことをしっかりと申告し税金を支払うことはかなり重要です。 何も知らずに海外FXを利用し、多額の追徴課税を請求された…などということが起こらないよう、しっかりと勉強しておきましょう。 海外FXの利益にかかる税金の計算方法や確定申告の手順について、まだよくわからないところがあるという方は、もう一度解説部分を見返してみてください。

海外FXの利益は総合課税

海外FXのみならず投資で利益を出した場合、利益に対して必ず税金が発生します。 投資の利益にかかる税金を計算する場合は
  1. 総合課税
  2. 申告分離課税
の2通りの計算方法があります。 海外FXの利益は雑所得に分類され、雑所得にかかる税金は総合課税で計算することを覚えておきましょう。

総合課税とは?

総合課税とは、総合課税の対象となる全ての所得を合計した金額に税率を掛けて、税金を計算する制度です。 基本的に日本の所得税は総合課税となっています。 例えば、総合課税の対象となる所得が
  • 所得A : 50万円
  • 所得B : 100万円
  • 所得C : 150万円
の3つあった場合にかかる税金は、 (500,000+1,000,000+1,500,000) × 10% – 97,500(控除) = 202,500円 となります。

雑所得とは?

雑所得とは
    利子所得 配当所得 不動産所得 事業所得 給与所得 退職所得 山林所得 譲渡所得 一時所得
    といった9つの所得区分のどれにも該当しない所得を指します。 海外FXでの利益は雑所得に区分されており、雑所得にかかる税金は総合課税で計算されます。

    海外FXと国内FXの税金を比較

    海外FX 国内FX
    所得区分 雑所得 先物取引に係る雑所得等
    課税方法 総合課税 申告分離課税
    海外FXの税金は総合課税です。 それに対して国内FXの利益は9つの所得区分でも雑所得でもなく、特例として「先物取引に係る雑所得等」に該当し、申告分離課税が適用されます。

    申告分離課税とは?

    申告分離課税とは、総合課税とは別々に分けて税金を計算する制度です。 例えば、総合課税の対象となる所得が
    • 所得A : 50万円
    • 所得B : 100万円
    • 所得C : 150万円
    の3つ、申告分離課税の対象となる所得が
    • 所得D : 100万円
    の1つで、合計4つの所得があった場合にかかる税金は {(500,000+1,000,000+1,500,000) × 10% – 97,500(控除) }+ (1,000,000 × 20.315%)= 405,650円 となります。

    先物取引に係る雑所得等とは?

    先物取引に係る雑所得等は、課税方式が特殊な雑所得を指します。 先物取引に係る雑所得等の税金は申告分離課税で、税率は一律20.315%になります。 先物取引に係る雑所得等に区分される所得の代表例は
    • 国内FXの売買益
    • 日経225先物の売買益
    • 商品先物の売買益
    です。

    海外FXはいくらから確定申告するのか?

    1年間(1/1〜12/31)で海外FXの利益が20万円以下の場合は、確定申告をする必要がありません。 しかし、1年間で海外FXの利益が20万円を超える場合は確定申告書を持って税務署に行くか、郵送で確定申告を行う必要があります。 また注意点として、海外FXの利益が20万円以下でも他の副業での雑所得と合計して20万円を超えるなら、確定申告をする必要があることも覚えておきましょう。

    各所得ごとの税金をシミュレーション

    実際に、
      給与所得と海外FXの利益の合計所得が500万円の場合 給与所得と海外FXの利益の合計所得が800万円の場合 給与所得と海外FXの利益の合計所得が1200万円の場合
      の3つの例で税金をシミュレーションしてみます。

      給与所得と海外FXの利益の合計所得が500万円の税金をシミュレーション

      合計所得の内訳が
      • 給与所得 : 400万円
      • 海外FXの利益 : 100万円
      の場合にかかる税金をシミュレーションすると、 (4,000,000 + 1,000,000) × 20% – 427,500(控除) = 572,500円

      給与所得と海外FXの利益の合計所得が800万円の税金をシミュレーション

      合計所得の内訳が
      • 給与所得 : 600万円
      • 海外FXの利益 : 200万円
      の場合にかかる税金をシミュレーションすると、 (6,000,000 + 2,000,000) × 23% – 636,000(控除) = 1,204,000円

      給与所得と海外FXの利益の合計所得が1200万円の税金をシミュレーション

      合計所得の内訳が
      • 給与所得 : 1000万円
      • 海外FXの利益 : 200万円
      の場合にかかる税金をシミュレーションすると、 (10,000,000 + 2,000,000) × 33% – 1,536,000(控除) = 2,424,000円

      給与所得と海外FXの利益の合計所得が2000万円の税金をシミュレーション

      合計所得の内訳が
      • 給与所得 : 1200万円
      • 海外FXの利益 : 800万円
      の場合にかかる税金をシミュレーションすると、 (12,000,000 + 8,000,000) × 40% – 2,796,000(控除) = 5,204,000円

      給与所得と国内FXの利益の合計所得が2000万円の税金をシミュレーション

      合計所得の内訳が
      • 給与所得 : 1200万円
      • 国内FXの利益 : 800万円
      の場合にかかる税金をシミュレーションすると、 {12,000,000 × 33% – 1,536,000(控除)} + (8,000,000 × 20.315%) = 4,049,200円 給与所得が1200万円、FXの利益が800万円の場合は、海外FXより国内FXの方が115万ほど税金が安くなります。

      給与所得、海外FX、国内FXの利益の合計所得が2000万円の税金をシミュレーション

      合計所得の内訳が
      • 給与所得 : 1200万円
      • 海外FXの利益 : 400万円
      • 国内FXの利益 : 400万円
      の場合にかかる税金をシミュレーションすると、 {(12,000,000 + 4,000,000) × 33% – 1,536,000(控除)} + (4,000,000 × 20.315%) = 4,556,600円

      海外FXの節税方法を3つ紹介

      合計所得が695万円を超えるまでは海外FXを利用すべき

      合計所得が695万円を超えた場合は、総合課税の税率は23%以上になります。 そのため、税率が20.315%の国内FXを利用した方が節税効果があります。 しかしながら、合計所得が695万円以下の場合なら、海外FXの方が節税効果は高いです。 特に合計所得が330万円以下の場合は、総合課税の税率が10%以下となるので、海外FXが圧倒的におすすめです。 合計所得が300万円と仮定すると、内訳が
      • 給与所得 : 150万円
      • 海外FXの利益 : 150万
      の場合にかかる税金は (1,500,000 + 1,500,000) × 10% – 97,500(控除)= 202,500円 対して、合計所得300万円の内訳を
      • 給与所得 : 150万円
      • 国内FXの利益 : 150万円
      と仮定した場合にかかる税金は (1,500,000 × 5% ) + (1,500,000 × 20.315%)= 379,725円 と、海外FXを利用した場合の税金の方が177,225円安くなります。

      海外FX同士は損益通算ができる

      海外FXの口座を複数利用している場合は、損益通算をした上で確定申告をしましょう。

      損益通算とは?

      損益通算とは、同じ所得区分の中で利益と損失があった場合に相殺することを指します。 例えば雑所得に分類される海外FXにおいて、1年間(1/1〜12/31)で
      • 口座A : 500万円の利益
      • 口座B : 200万円の損失
      があった場合の雑所得は5,000,000 – 2,000,000 = 300,000円となります。 全て口座が損失を出している場合は確定申告をする必要ありませんが、利益を出している口座があるのなら損益通算をして確定申告しましょう。

      ECN口座を利用すべき

      海外FXには主にECN口座とSTP口座があります。 海外FXを利用するのならスプレッド、約定力、節税面においてECN口座をおすすめします。

      ECN口座とは?

      透明性が高いフェアな売買ができるNDD取引ができ、取引手数料が発生するがスプレッドの狭い口座がECN口座です。

      STP口座とは?

      透明性が高いフェアな売買ができるNDD取引ができ、取引手数料がは発生しないがスプレッドの広い口座がSTP口座です。 海外FXによくある口座開設ボーナスや入金ボーナスを貰えるのは一般的にSTP口座です。それに対してECN口座はボーナスを貰えることはほとんどありませんが、トレードコストはSTP口座に比べて安くなります。

      ECN口座なら取引手数料を経費に計上できる

      海外FXにおいてスプレッドは経費に計上することはできませんが、取引手数料は経費として計上することができます。 ECN口座ではトレードごとに取引手数料が発生するため、取引手数料を経費として計上すれば節税することができます。 例えば、1年間のECN口座における利益が100万円、取引手数料が2万円としたら雑所得は98万円となりますので、節税ができますよね。

      実際に海外FXの利益を確定申告する流れを解説

      確定申告に必要な書類を揃える

      給与所得を得ている方で、海外FXを利用している方が確定申告する場合に必要な書類は以下の3つです。
      1. 源泉徴収票
      2. 各種控除証明書
      3. 海外FXの年間取引報告書

      源泉徴収票

      勤めている会社から支払われた給与と、天引きされた税金の金額が記載された書類です。 勤め先が複数ある場合は、すべての会社から源泉徴収票を受け取る必要があります。

      各種控除証明書

      • 生命保険の保険料
      • 地震保険の保険料
      • 社会保険の保険料
      などは所得から控除することができますので、加入している保険会社から控除証明書を受け取りましょう。

      海外FXの年間取引報告書

      海外FXの利益や損失、取引手数料が記載された書類です。 利用している取引ツール(MT4やcTrader)からダウンロードできます。 複数口座で取引している場合は、すべての年間取引報告書をダウンロードする必要があります。

      国税庁のホームページで確定申告書を作成する

      源泉徴収票、各種控除証明書、海外FXの年間取引報告書の3つを揃えたら国税庁のホームページで確定申告書を作成しましょう。 確定申告書は下記の流れで作成します。
      1. 源泉徴収票をもとに給与所得を記載する
      2. 年間取引報告書をもとに雑所得と経費を記載する
      3. 各種控除証明書をもとに所得控除を記載する
      4. 記載が全て終わったら確定申告書を印刷する

      税金を納付する

      印刷した確定申告書を税務署に提出しましょう。 提出したあとは税務署で源泉所得税の納付書を貰って必要事項を記載し、税金を納付します。 税金の納付方法は以下のつです。
      1. 税務署または金融機関で納付する
      2. クレジットカードで納付する
      3. コンビニで納付する
      コンビニで納付できる金額は30万円が上限なので注意が必要です。

      まとめ

      海外FXの利益にかかる税金の計算方法や確定申告の手順ついて解説しましたが、いかがだったでしょうか。 いくつか色々な話をしましたがまとめると
      • 海外FXの利益は雑所得に区分され、税金は総合課税で計算される
      • 合計所得が695万円以下であれば海外FXを利用し、合計所得が695万円を超えたら国内FXを利用した方が節税になる
      • ECN口座を利用することで発生する取引手数料を経費に計上すると、節税できる
      • 必要書類を全て揃えたら国税庁のホームページで確定申告書を作成し、税務署で税金を納付する
      海外FXを利用する上で、利益が出たことをしっかりと申告し税金を支払うことはかなり重要です。 何も知らずに海外FXを利用し、多額の追徴課税を請求された…などということが起こらないよう、しっかりと勉強しておきましょう。 海外FXの利益にかかる税金の計算方法や確定申告の手順について、まだよくわからないところがあるという方は、もう一度解説部分を見返してみてください。
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