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外国為替証拠金取引(FX)で取引に使われる通貨はどのようなものがあるのか?
 という疑問についてお話していこうと思います。

通貨ペアとは、少し聞き慣れない言葉だとは思いますが、
 外国為替証拠金取引(FX)において必ず知っておいたほうがいい知識になりますので、
 ぜひ覚えておきましょう。

外国為替証拠金取引の通貨ペアの意味とは?

通貨ペアは「USD/JPY」や「EUR/USD」と表記されますが、
 どういった意味なのでしょうか?

例えば、
 「A通貨/B通貨」
 とすると、

A通貨が取引通貨で、
 B通貨が相対通貨(決済通貨)になり、

通常、外国為替取引においては、
 A通貨で取引をし、
 B通貨で損益を算出するしくみになっております。

外国為替証拠金取引(FX)の通貨ペアの種類は?

世界には約200もの国があり、それぞれが独自の通貨を持っています。FXで取引できる通貨ペアに関しては外国為替証拠金取引(FX)を扱うFX会社によって異なります。

以下は具体的な通貨ペアの一例となります。
 ※これ以外にもまだある可能性があります。

主なFXの通貨ペア
・USD/JPY: 米ドル/日本円 ・EUR/JPY: ユーロ/日本円 ・EUR/USD: ユーロ/米ドル ・GBP/JPY: 英ポンド/日本円 ・CHF/JPY: スイスフラン/日本円 ・CAD/JPY: カナダドル/日本円 ・AUD/JPY: 豪ドル/日本円
 ・NZD/JPY: ニュージーランドドル/日本円 ・ZAR/JPY: 南アフリカランド/日本円 ・MXN/JPY: メキシコペソ/日本円 ・TRY/JPY: トルコリラ/日本円 ・CNY/JPY: 人民元/日本円 ・HKD/JPY: 香港ドル/日本円 ・KRW/JPY: 韓国ウォン/日本円 ・THB/JPY: タイバーツ/日本円 ・TWD/JPY: 台湾ドル/日本円 ・NOK/JPY: ノルウェークローネ/日本円 ・SEK/JPY: スウェーデン クローナ/日本円 ・GBP/USD: 英ポンド/米ドル ・USD/CHF: 米ドル/スイスフラン ・EUR/CHF: ユーロ/スイスフラン ・AUD/USD: 豪ドル/米ドル ・USD/CAD: 米ドル/カナダドル ・NZD/USD: ニュージーランドドル/米ドル ・EUR/GBP: ユーロ/英ポンド ・GBP/CHF: 英ポンド/スイスフラン ・EUR/AUD: ユーロ/豪ドル ・EUR/CAD: ユーロ/カナダドル ・AUD/CAD: 豪ドル/カナダドル ・AUD/NZD: 豪ドル/ニュージーランドドル ・GBP/AUD: 英ポンド/豪ドル ・EUR/NZD: ユーロ/ニュージーランドドル

FXでトレードできる通貨ペアの種類はかなりの数があります。
 これに追加するとしたら、
 ゴールドやビットコイン、株価指数などもあり更に数は増えます。

通貨の種類は2つ:主要国通貨と新興国通貨

通貨には大きく分けて主要国通貨と新興国通貨に分けることができます。

主要国通貨とは、米ドルや日本円、ユーロ、ドイツのマルクなど、主にOECD加盟国の発行している法定通貨。

新興国通貨とは、ブラジルのレアルや南アフリカランド、インドのルピーなどの発展途上国の発行する法定通貨。

成長段階の初・中期に位置しており、高い経済成長が継続し、今後の発展が期待できるエマージング諸国(新興国)で流通する通貨のこと。発展途上のため高い成長性と収益性を期待できる半面、流動性が低く政治や社会情勢によって通貨が暴落するなどのリスクもある。

例えば、中国の人民元、ブラジルのブラジルレアル、南アフリカ共和国の南アフリカランド、インドのインドルピー、ロシアのルーブル、メキシコのメキシコペソ、マレーシアのマレーシアリンギット、インドネシアのインドネシアルピア、タイのタイバーツ、チリのチリペソ、トルコのトルコリラ、ポーランドのポーランドズロチ、フィリピンのフィリピンペソなど。

ここで主要国通貨と新興国通貨の違いとして第一に挙げられることが取引高の違いです。

取引高が違うため相場が比較的安定します。しかしその反対に新興国通貨というのは経済情勢や政権が不安定なことが多く、比較的売られる傾向にあります。皆さんはブラジルのレアルという通貨とアメリカのドルのどちらを買っておきたいですか?

おそらく多くの方がアメリカドルだと思います。何故ならば安全だからです。このように新興国通貨と主要国通貨とでは主要国通貨の方が人気が高く多くの投資家が取引に参加します。しかし反対に新興国通貨の取引に参加するトレーダーは少な炒め相場のボラティリティが大きく、取引量も少ないので投資家から買ってもらえるように新興国通貨には高い金利が科せられています。

世界経済がリスクオン(リスク選好)の時には新興国通貨が買われる傾向があります。反対に世界経済がリスクオフ(リスク回避)となると円やスイスフラン、米ドルへと資金が流れやすくなります。

主要国通貨の特徴

USD:世界の基軸通貨

america

米ドルは世界の基軸通貨として最大の取引量を誇ります。値動きは比較的小さいですが、ほとんど全ての通貨の基軸となっているため米国の経済指標や金利、政治情勢が世界の他の全ての為替相場を動かすといっても過言ではありません。戦争やテロなどの有事の際には相場が大きく動くことがあります。またトランプ大統領などのツイッターでの発言によって相場が大きく動きます。

EUR:第二の基軸通貨

EUR 国旗

EURは米国に次ぐ第二の基軸通貨となっています。EUR/USDが最も取引高が大きいため米ドルと値動きが相関する特徴があります。近年はユーロ圏内で最も経済力のあるドイツにあるドイツ銀行の経営が悪化していたり、ギリシャなどのユーロ圏内加盟国の経済危機によって相場が大きく動くという特徴があります。

GBP:値動きが大きく人気の通貨

イギリス 国旗

GBPと書いて『ポンド』と呼びますがGreat Briten Pondの略称になります。GBP/JPYは値動きが非常に大きく1時間で400Pips以上の値動きが起こることもあります。最近ではBrexitの動向により多くのトレーダーがロスカットに合いました。初心者殺しのポン円などとも言われていますが、ペアはGBP/JPYだけでなくGBP/USDもあり比較的ポンドルの方が値動きが小さいです。

JPY:世界の安全資産

日本 旗
日本円は世界的にも安全資産として認知されています。それは世界で最も安全資産と言われている米国債を日本が最も保有しているからです。日本に何かがあれば米国債で賄えることから安全であるとの認知があり、世界経済がリスクオンに走る時には売られ、リスクオフになると買われやすい傾向があります。

AUD:高金利の資源国通貨

オーストラリア国旗

投資家に人気な高金利通貨の代表格であるオーストラリアドルですが金利が高く長期保有目的のスワップトレーダーに人気な通貨となっています。オーストラリアの最大貿易相手国は中国なので米中貿易戦争などで中国情勢の雲行きが怪しくなると売られる傾向にあります。また新興国通貨ということもあり世界経済がリスクオフに切り替わると真っ先に売られる通貨になります。

CHF:永世中立国

スイス 国旗
スイスフランは永世中立国であるスイスの法定通貨になります。値動きは比較的小さく、世界経済がリスクオフに向かう際に日本円とともに買われやすくなります。スイスは永世中立国であるため金融危機や地政学リスクなどで世界がリスクオフへと移行する際に資産の逃避先として購入される特徴があります

 

通貨ペア決めは政策金利を考える

ではこれだけの通貨ペアの場合にどのようにして取引をする通貨ペアを決めて行ったらいいのでしょうか。

FX初心者の多くの方が悩むこの疑問に1つ提示をするのであればそれは
「各国の政策金利」を考えよう。ということです。

多くの経済指標が毎日発表されていますがその中でも最も重要とも言えるのが各国が発表する政策金利になります。

政策金利とはつまり、その国の通貨につける金利になります。政策金利の変更によって為替レートは大きく影響を受けます。この指標は常に確認しておく必要があります。

なぜ政策金利で大きく為替レートが変動するかというと、政策金利が上がればその国の通貨を持っているだけでより多くの利息をもらえるため人気が上昇します。

しかし政策金利が下がってしまえばその国の通貨よりも他の国の通貨を持っていた方が金利が高くつくため売られてしまいます。

多くの国の金融政策において政策金利の変更というのはその国の経済情勢を見ながら常に変動し続けています。政策金利を上げればその分通貨の魅力が上がりお金が集まりますがその国は金利を払わなければいけないので経済的に負担になることも事実です。

現在多くの先進国が政策金利を下げ続けています。日本もマイナス金利を導入してますし、アメリカですら2019年にはなんども金利を引き下げています。

基本的に政策金利が上がればその国の通貨は買われやすくなり、政策金利が低くなればその国の通貨は売られやすくなります。

各国のファンダメンタルズを分析して為替の動きを予測する

通貨ペア選びの際に政策金利について考えるのはもちろん大切なのですが、政策金利だけが通貨ペア選びの全てではありません。

通貨選びの際にはその国のファンダメンタルズ、つまり経済的リスクや地政学的リスクも考慮に入れなければいけません。

ファンダメンタルズの指標(例)
GDP(国内総生産)
物価
貿易収支
政策金利
土地・不動産価格
失業率
などなど

先ほど新興国通貨は主要国通貨と比較して金利を上げている理由をお伝えしましたが、政策金利だけを考慮したスワップ取引をすると、スワップよりも価格変動の方が大きくなってしまい、マイナスになってしまうこともあります。

したがって通貨ペア選定の際には政策金利も大切ですが、その国のファンダメンタルズについても考慮する必要があります。

主な経済指標

では通貨ペア選びに大切なファンダメンタルズについて考えていくにあたってどのような指標があるのでしょうか。

経済指標の中でも特に為替レートに変動を与えるものは各国の景気や貿易の黒字動向になります。

景気が良くなるというのはつまりGDPやGNP、製造業などの売り上げが良くなり失業率が落ちることですね。

反対に景気が悪くなる場合というのはGDPやGNI、製造業などの売り上げが悪くなり失業率が上がることになります。

FX初心者の方は最初から全ての経済指標を覚えようとしてもできませんのでここでは主に世界的にも非常に注目されている経済指標をまとめます。

FOMC

FOMCとはFederal Open Market Comitteeの略称になります。これはアメリカの政策金利を決定する会合となり毎月第一金曜日に開かれ多くの投資家が固唾をのんで見守ります。

FOMCでは為替レートに最も影響を与える政策金利の決定をします。政策金利が上がればアメリカの起業家はお金を借りずらくなり、その影響は全世界中に影響します。また政策金利を上げれば金融政策上、景気の上昇を抑制することができますので通貨の価格が下がり、加熱している経済に水をかぶせることができます。

アメリカの政策金利というのは世界中の投資家が見守っている一大イベントです。FOMCだけは毎月チェックするよう心がけましょう。

米国雇用統計

次に大切な経済指標は米国雇用統計になります。米国雇用統計はその名の通り「米国内での雇用がどのように変動したか」を発表することになります。

雇用者が増えればその国の経済は上昇しており、反対に雇用者が減ればその国の経済は下降しているということがわかります。雇用者が減るとその国の経済は落ち込んでいるとしてその国の通貨は売られる傾向にあります。反対に米国雇用統計が予想よりも結果の方が上回るとその国の通貨は買われやすくなります。

ECB政策金利

これまでFOMCや米国雇用統計などの経済指標を見てきましたが、ECB政策金利も非常に重要になります。これはFOMCのヨーロッパバージョンになります。つまりECB政策金利というのはユーロ圏における政策金利の決定になります。

ユーロはドイツやイギリスなども加盟しており経済圏として世界で最も経済的強さを誇っています。ユーロ加盟国は例外はあるものの1つの通貨を使用することが基本なので、ECBがユーロに関する政策金利を変更すればたちまちユーロ加盟国全体に影響が派生します。そしてユーロと圏内の国々と貿易をしている他国にも経済的影響が派生します。

FOMCや米国雇用統計も非常に重要な指標なのですが、ECB政策金利も非常に重要な指標ですので最低でもこの3つの指標については覚えておくべきだと思います。

トレードをする前に通貨ペア選びについて

定番通貨ペア

・USD/JPY: 米ドル/日本円 ・EUR/JPY: ユーロ/日本円 ・EUR/USD: ユーロ/米ドル ・GBP/JPY: 英ポンド/日本円 ・CHF/JPY: スイスフラン/日本円 ・AUD/JPY: 豪ドル/日本円 ・CAD/JPY: カナダドル/日本円 ・NZD/JPY: ニュージーランドドル/日本円 となっており、
 3大通貨としては、 ・USD/JPY: 米ドル/日本円 ・EUR/JPY: ユーロ/日本円 ・EUR/USD: ユーロ/米ドル

の3通貨ペアがメインとなります。

また通貨ペアにより、スワップや1日の変動量などが違いますので、
 少し注意が必要となってきます。

初心者にオススメな通貨ペア

FXをこれから始めるという方も、これまでFXを自分でやったことがないという人も最初に選ぶといいのはやはりドル円になります。ドル円は比較的値動きが小さく大きな損失になることはないでしょう。

ドル円はスワップポイントも比較的大きいですし、マクロ的に見ればドルの方が上がって行きやすくなります。また通貨ペアを米ドルにしていれば情報量も多いので敏感に反応できるでしょう。

ドル円の通貨ペアでトレードをしているトレーダーも非常に多いのでツイッターなどで検索すればすぐに情報が入ってきます。FX初心者の方はまず稼ぐというよりもFXの世界がどういうものか体験するということが必要になります。

値動きが小さく、情報量も多い身近なドルから始めることをおすすめします。

スワップ狙いトレードにオススメな通貨ペア

短期的な売買ではなく長期的に保有してスワップで利益を上げていきたいというトレーダーさんにはスワップがより多くつく通貨ペアでの取引をおすすめします。

例えば、
 スワップポイントが高い通貨ペアとしては、

・ZAR/JPY: 南アフリカランド/日本円

・TRY/JPY: トルコリラ/日本円

などがあり、流動性が低いですがスワップポイントが高いので、
 長期で持つスイングでの運用が人気だったりします。

しかしスワップポイントが高い(=政策金利が高い)というのは前述しているように金利を上げないと投資家が買ってくれないと言う意味も持ちます。したがって世界経済がリスクオフになった時に真っ先に売られる傾向がありますのでスワップよりも値動きによるマイナスになってしまえば元も子もありません。

スワップ狙いのトレードは毎日相場を見ておく必要はなくともやはりマクロ的な視点でその国の経済情勢の見通しを立てて投資する必要があります。

利ざや狙いのトレーダー

やや上級者向けにはなりますが、短期売買などで大きく利益を稼ぎたいと言うトレーダーはボラティリティの高い通貨ペアを利用するといいでしょう。

他には、流動性がかなり高い通貨ペアとして、

・GBP/AUD: 英ポンド/豪ドル

・GBP/JPY:英ポンド/日本円

があげられますがこれらの通貨ペアは1時間で400Pips〜600Pipsほど動くこともあります。

FXの初心者が参入してしまうと痛い目を見ること間違いありません。最近ではBrexitの影響によりポンドが1日たらずで1000Pipsほど上昇しました。初心者の方の多くがロスカットとなり市場から強制退場させられてしまったのです。

これらボラティリティの高い通貨ペアは短期売買で稼ぎやすい反面危険でもあるので初心者にはあまりおすすめできません。ドル円やユーロドルなどの市場参加者が多い市場の方がテクニカル分析も効きやすいので最初は無理にボラティリティの高い通貨ペアに走ることはないでしょう。

外国為替証拠金取引(FX)の為替レートとは?

相対鳥引いの外国為替証拠金取引(店頭FX)の為替レートは、
 インターバンク市場のレートを参考に外国為替取引業者(取引証券会社)が顧客にレートを 提示しています。

また、外国為替市場は、相対取引のため、同じ時刻でも複数のレートが存在し、
 取引証券会社によってレートはまた、若干異なります。

平常時に関しては、大きな差はありませんが、
 指標発表時など、大きくレートが変動するときに関しては、
 会社によって大きくレートの差が生まれますので注意が必要です。

外国為替証拠金取引(FX)の為替レートの2ウェイプライスとは?

2ウェイプライスとは、外国為替取引業者(FX証券会社)が通貨ペアの
 買値(Ask)と売値(Bid)を同時に表示したものをいいます。

なお、取引業者はオープン市場(対顧客市場)において、
 大手銀行等とカバー取引を行なっています。

外国為替証拠金取引(FX)のBid(ビット)とAsk(アスク)とは?

Bid/Askはレートを提示する外国為替取引業者が「買う/売る」レートをいいます。
 また、「Ask」を「Offer」と表記する証券会社も存在します。

Bid : Ask :

自分が売るときに適用されるレート
 自分が買うときに適用されるレート

外国為替証拠金取引(FX)のスプレッドとは?

為替レートにはスプレッドと呼ばれる手数料が存在します。
 このスプレッドは、
 「Bidレート」と「Askレート」の差のことであり、
 為替取引をする際のコストとなります。

・表示単位;pips(ピップス)、point(ポイント)、銭(縁の場合)

・スプレッド幅:マイナー通貨は差が広い。また市場の取引頻度が少ない時は拡大。

まとめ

外国為替証拠金取引(FX)の通貨ペアは無数にあり、
 全てで取引することはほとんどありません。

ですが、主要3通貨である、USD・JPY・EURを含めた
 通貨ペアに関しては、頻繁に出てくるものになりますので、
 読み方くらいは覚えておきましょう。

また、外国為替証拠金取引(FX)を行う際に、
 スプレッドはかなり重要なものになりますので覚えておきましょう。

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