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海外FXを使っていると、 自動売買については聞いたことがあるかもしれません。自動売買とは、自分で取引をすることなくプログラムが自動で取引してくれるというメリットがあります。

しかしVPSの環境や、導入までに手間がかかることでIT知識のない方にとっては途方もない作業になります。

また大きな経済指標などで為替レートが大きく変動すればロスカットされる危険性もあり、また多くの自動売買システムは粗末なプログラムとなっており完全自動ではFX市場において勝ち続けることはできません。

したがって自動売買システムは24時間稼働しているものの、裁量でシステムを停止したりする必要があるため完全に自動で資産運用ができるわけではありません。

また、海外FX業者を利用している方の中ではMAMやPAMMという言葉を聞いたことがあるかもしれ ません。

国内FX業者は日本の法律上「ライセンスの持たない者が第三者の資金を運用をしてはいけない」のでMAMやPAMMというものがありません。

したがってMAMやPAMMを使う場合は、海外ブローカーを使うことが一般的ですがそもそもMAMやPAMMとはなんのことなのでしょうか?

MAMやPAMMを第三者のプロトレーダーが運用してくれるという漠然としたイメージを持っている方は多いかもしれませんが、この2つの仕組みについてしっかりと理解している人は非常に少ないです。

今回はMAMとPAMMの違いはなんなのか

MAMとPAMMに参加するにあたって3つの気をつけるべきことをお伝えしていきます。

MAMとPAMMはなんの略称? 

MAMの仕組みの画像

結論からお伝えすると

MAMの正式名称は 「Multi Account Manager」 の略となります。
直訳すれば「複数のアカウント(口座)を統括する」という意味になります。

PAMMの正式名称とは 「Percentage Allocation Management Module」 の略となります。
直訳すれば「(アカウントを)統括して割合に応じて割振る仕組み」という意味になります。

MAMとPAMMの共通点としては『自分自身ではなく第三者に運用を委託する』という点が挙げられます。

自動売買システムも自動で取引されますが先述した通り管理の面でもVPSなどの環境設定に関しても大変煩雑ですが、MAMやPAMMは口座開設をして入金するだけで取引がスタートするので手続きなども非常に簡単です。

MAMとPAMMの違いは?

MAMやPAMMの違いはいくつかありますがここではMAMとPAMMの3つの違いについて解説します。

・自分でエントリー権限があるのかどうか
・資金を管理しているのが誰か
・取引を見ることができるかできないか

自分にエントリーの権限があるかないか

まずMAMとPAMMの第一の違いとしては自分でエントリーができるかできないかという点で異なります

  • MAM・・・自分でエントリーができる
  • PAMM・・・自分でエントリーができない

PAMMは自分でエントリーをすることができません。つまり一度PAMMに入金をしてしまえばあとはマスター口座を管理しているトレーダーと全く同じ運命を共にすることになります。

どれだけ含み損を抱えていても、一度エントリーされてしまったポジションを決済することはできません。また決済ができないのでつまりエントリーをすることもできません。

どれだけ損失を抱えても、どれだけエントリーチャンスだと思っても自分で操作することができないのはPAMMのデメリットとも言えます。

しかしMAMの場合にはマスター口座を管理しているトレーダーのエントリーとは別に自分でもエントリーや決済をすることができます。

つまり完全自動としても利用できますし、自分のロジックもプラスαで入れることができます。

また、 PAMMは「Percentage Allocation Management Module」なので 親口座の資金に対する自身の口座の資金の割合に応じて運用利益は変わります。

したがって必ずしも、見えている損益が反映されるとは限りません。

11月19日追記

MAMでも裁量トレードや手動で決済ができない証券会社があるようです

資金を管理しているのが自分かマスター口座か

MAMとPAMMの違いとしては資金を管理しているのがマスター口座か自分の口座かということが挙げられます。

PAMMの場合は自分が入金したお金はマスター口座といってトレーダーの口座に集められて運用が行われます。

しかしMAMの場合は自分が入金したお金を自分の口座においておくことができます。

PAMMの事例としてありがちなのが「資金を持ち逃げされた」ということが挙げられます。PAMMの場合にはマスター口座を管理しているトレーダーが皆さんの資金を管理しているのでもしトレーダーが資金を持ち逃げしたりした場合には海外の人間ですし、素性もわからないとなってしまえば泣き寝入りをするしかありません。

しかしMAMの場合には自分の入金したお金は自分の口座で管理することができますので資金が持ち逃げされることもありません。また自分の口座なのでいつでも出金することができます。
(※LPOAに○ヶ月ロックと書かれていない場合)

取引が見れるか見れないか

MAMとPAMMの異なる点2つ目としては運用している状態が見れるか見れないかという点になります。

MAMは基本的にはマスター口座を管理しているトレーダーの運用をリアルタイムで見ることができます。しかしPAMMの場合にはトレーダーの運用をリアルタイムで見ることはできません。

PAMMの場合にはMT4のトレード欄には一切何も表示されることがなく、履歴、もしくは残高のみが増減するところしか見ることができません。

したがってマスター口座を管理しているトレーダーが運用益ではなく、手数料目当てに大量の売買を繰り返し、じわじわと資金がマイナスになっていくこともあります。

取引が見れなければ早い段階で対応することができず、資金が全部なくなってしまってから気づいたというのでは遅いです。

したがってPAMMを利用するくらいであればMAMを利用した方が絶対にいいと言えます。

MAM/PAMMとミラートレードとの違いは?

MAMやPAMMは「マネージドアカウント」や「パーセントアロケーション」と呼ばれFXの運用を外部の人に任せるものとなることは先ほどお伝えいたしましたが

MAMやPAMM以外にも「コピートレード」や「ミラートレード」、「ソーシャルトレード」 などと呼ばれていることもあります。

ではソーシャルトレードとMAMやPAMMとの違いはなんでしょうか?

MAMやPAMMは先述したように違いが沢山ありますが、これら2つはいわばコピートレードの”仕組み”になります。

したがってミラートレードやソーシャルトレードという名称のPAMMであり、コピートレードという名称のMAMになります

より具体的にお伝えするのであれば、取引履歴が見れず自分でも取引ができず残高の増減のみが確認できるのがPAMMの仕組みを採用しているものであり

取引履歴が見れて自分でも取引ができるのがMAMの仕組みを採用しているということになります。

したがってMAMのようなコピートレードとミラートレードやソーシャルトレードのような履歴の見れないPAMMの2つのジャンルに分けることができます。

MAMとPAMMの仕組みは?

MAMのようなコピートレードは、マスター口座と呼ばれる親口座に子口座(投資家の口座)を紐づけてマスター口座のエントリーが子口座にコピーされる形になります。

もしMAMやPAMMの場合、マスター口座に100万円が入っていて子口座には10万円の資金が入っていたとするならば

マスター口座:1Lot

子口座:0.1Lot

というようにエントリー比率が資金によって調節されます

ミラートレードやソーシャルトレードではエントリーのポジションを見ることができません。

そしてミラートレードやソーシャルトレードというのはご自身でエントリーすることができませんのでPAMMの仕組みを利用しているということになります。

ソーシャルトレードやミラートレードは残高の増減だけを見ることができます。

『どのようなトレードが行われているか』『本当に運用されているのか』

本当のところがわかりません。

しかしMAMなどのコピートレードを採用している場合は運用中のポジションを見ることができます。

したがって成績が悪かったりエントリーポイントが悪いなと思えば出金して退出することができます。

運用はどこで見れるの?

MT4の画像

 MAM/PAMMに関しては、MT4で運用状況が見れる場合がほとんどですが、

コピートレードや、ミラートレードに関しては、利益や損益が反映されるだけで 具体的な取引内容などは一切確認することができません。

MAMやPAMMのデメリットとは? 

MAMやPAMMは第三者に資金運用を委託することができ、マスター口座が裁量トレードだとしても自動売買だとしてもマスター口座を管理している人が経済指標や含み損などに対応してくれるためほぼフルオートで資産運用をしてくれます。

したがってMAMやPAMMにはメリットが多いような気がしますが、もちろんデメリットも存在しています。 

デメリットその1:日本では禁止されている

まず一つ目に日本では禁止されているということです。

しかしこれは日本人が他人の資産を運用することは禁止されているものの、海外のMAMやPAMMに自発的に参加した人に対する罰則ではありません。

日本の金融商品取引法では、 金融庁に登録していない個人が運用者として第三者の資産運用の委託を受けることができません。

金融良品取引業者、もしくは投資法人などの免許を持っていない状態で第三者の資産を運用することはできません。

現在、金融商品取引業者、投資法人の免許を取ることができないのでM&Aなどで取得する以外にありません。

したがってMAMやPAMMを利用する場合には海外の企業のMAM口座やPAMM口座を利用する必要があり、日本人がマスター口座を管理することはできないのです。

ポジション保有中は出金できない

2つめに、PAMM口座でポジションを持っている時は出金ができません。

したがってやめたいときにポジションを決済したくてもできないというデメリットがあります。

基本的にPAMMを利用する際にはLPOA(運用委任契約書)をマスター口座の管理者と投資家が契約する必要があり、多くが一定の期間の資金ロックを規定しています。

したがってその契約期間内で解約し、出金することができたとしても契約違反として最悪の場合罰金を請求される可能性もあります。

MAM口座に関しては自由にポジションを決済することができますのでポジションを決済してからなら出金することができます。

デメリットその3:必ず勝てるというわけではない

3つ目に、MAMやPAMMが自分以上の経験を持っており運用しているとはいえ必ず勝てるというわけではないということです。

ソーシャルトレードやミラートレードなどのPAMMを提供しているところの多くのエビデンスがバックテストを掲載しています。バックテストは非常に信頼性が低く、いくら右肩上がりに資産が推移していたとしても全く当てになりません。

何故ならばバックテストは過去の為替相場でどれだけ勝っていたかのエビデンスを現在から遡ってエビデンスを取るため、過去のチャートを見ながらロジックを組み立てればうまく右肩上がりの資産推移のエビデンスを作成することができます。

FXの相場において9割のトレーダーが負けています。そして残りの1割のトレーダーが勝ち続けています。どれだけ過去に優秀な成績を残しているトレーダーやシステムでも相場や経済情勢が変われば負ける時は負けてしまいます。

つまり、これまでは右肩上がりの損益グラフをつけていても、 今後どうなるかは予想できないということです。

まとめ 

MAMやPAMMが最近流行っており最近では集客の一つとしてMAMやPAMMを提供している海外FX業者は多くあります。

MAMやPAMMは自分でチャートを見る必要もなく、かといって自動売買ではシステムのONとOFFをしなければならないのも面倒だという人にはトレーダーが全て管理してくれるMAMやPAMMという仕組みはメリットになるかもしれません。

しかしMAMやPAMMはマスター口座を管理しているトレーダーやシステム自体が弱いと意味がありません。

またMAMやPAMMを提供しているFX業者が信頼できるFX業者かどうかというところも注意する必要があります。

取引は強いのか、FX業者はしっかりしているのか。この2点は最低でもじっくり調べる必要があります。

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