
海外FX業者を調べているとたびたび出てくる「ホワイトラベル」という言葉。
『「そのFX業者はホワイトラベルだった…」と言われても、そもそもホワイトラベルって?』となっている方も多いのではないでしょうか。
私もホワイトラベルの言葉の意味を知るまではちんぷんかんぷんでしたが、詳しく知るとFXの世界をより詳しく知ることができました。
そこで今回は「ホワイトラベル」という言葉だけでなく、その言葉の背景にあるIBというシステムからしっかりと解説をしていきたいと思います。
ぜひ最後まで読んでみてください。
IBとは
それでは「ホワイトラベル」について話す前に、IBとは何か、という部分についてお話ししていきます。
IBとはイントロデューシング・ブローカーの略でFX業者をネットで紹介するアフィリエイトビジネスのことを指します。
IBは日本のアフィリエイトとは異なり、継続的に収益を上げることができるビジネスです。
日本のFX業者のアフィリエイトは顧客が運営元のホームページから口座開設をしてもらう毎に報酬がもらえるという仕組みを取っており、1人につき1度しか報酬がもらえません。そのため一度口座開設をしてくれた顧客はその後利益をもたらしてくれないため、あまり大事にされません。
一方でIBは顧客が運営元のホームページから口座開設をした時点では報酬はもらえません。ただ、顧客がその口座を使い継続的にFXの取引を行うことで、取引高に合わせて報酬を受け取ることができます。そのため自分のホームページから口座を開設してくれた顧客を大事にしますし、手法や資金管理など大事な情報を提供しているホームページもあることが印象的です。
ある参考データとして、
- 月間: 数件程度の口座開設 → 月数万円~数十万円
- 月間:30件程度の口座開設 → 月数十万~数百万円
- 月間:100件程度の口座開設 → 月数百万円台
- 月間:300件程度の口座開設 → 月1000万円台
と言われています。
国内FX業者を使ったアフィリエイトよりも大きく稼ぐことができ、実際に海外FX業者のアフィリエイトに変えている人も増えているようです。
海外FX業者について
海外FX業者の特徴
海外FX業者のアフィリエイト、IBの魅力を知っていただけたかと思いますが、ここからは海外FX業者それ自体について詳しく解説していきます。
海外のFX業者がIBのようなアフィリエイトを推奨しているのには、国内FX会社とは異なる仕組みで収益を上げている背景があります。
総じて海外のFX業者は国内FX業者に比べ、スプレッドが広いことが多いです。その一方、約定力には圧倒的な力を持っています。
これらの違いの背景として、海外FX業者は顧客の取引から利益を得ているということがあります。
海外FX業者は顧客から取引の注文を受けるとそのままインターバンクに注文を流して、実際に取引を行うNDD方式を採用しています。その過程の中で、注文を仲介するという仲介の手数料が海外FX業者のメイン収益となっています。
また各海外FX業者のインターバンクからの仕入れ値(手数料)はあまり変わらないと言われており、それに「FX業者の取り分(取引手数料)」と「IBに支払う報酬」を加えたものがスプレッドとなっているのです。
FX業者としてはスプレッドの中の「FX業者の取り分」をできる限り増やす必要があります。
そのため海外FX業者は顧客にしっかりと利益を上げてもらい、継続して取引を行ってもらうことで企業の利益を上げることができるのです。
少し余談にはなりますが、FX業者がIBに顧客の「取引数」ではなく、「取引高」に合わせて報酬を支払っている理由も上記の取り分でFX業者の利益が決まるからです。少額から取引ができるように高レバレッジを提供しており、様々に有用な情報を提供しているのも、顧客に多くの取引高を生み出してもらうためではないかと思います。
新規顧客の獲得
取引高を大きくしていき、収益を上げていく上で、海外FX業者は新規顧客の獲得も重要な仕事となってきます。
しかし企業だけの広告やプロモーションだけではどうしても限界があります。
そこで有名ブロガーによる報酬制度のアフィリエイトを積極的に進めることで新規顧客の獲得を目指しているのです。
これを読んでいる方も海外FX業者を検討しているときに、いくつか海外FX業者を比較しているホームページなどを見つけたのではないでしょうか?
それらが「公認パートナー」や「認定ブローカー」という名前で海外FX業者から承認を受け、IBを行っている人が運営しているホームページです。
それらのホームページから顧客が口座開設をすることでIBブローカーも海外FX業者のどちらもが利益を得ることができます。
もちろんそこから口座開設したからといって顧客自身が何か不利益を被るといったことはありませんので、気に入った業者が見つければその場で口座開設しても問題ありませんよ!
海外FX会社のホワイトラベルとは
ここまででIBのシステムついて理解していただけたかと思いますが、ここからは「ホワイトラベル」とはなんぞや、という部分について解説していきます。
ホワイトラベルとは、FX業者からシステムを借りて、独自にFX業者を運営しているようにサービスを提供しているFX業者のことを指します。
一見すると独自でサービスを展開しているか見分けるのは難しく、日本の有名なFX業者でも実はホワイトラベルだというものもあります。
ホワイトラベルは他社のサービスをそのまま提供しており、数人のスタッフから運営することが可能なため、一見すると優れたビジネス方法であるかのように思えます。
ホワイトラベルの業者を運営することに関しては推奨しているサイトやFX業者もありますので、法的に問題となることはありません。
しかし一方で、実際のところそれほど収益率は良くないと言われています。
前述のIBとは異なり、ホワイトラベルの業者は独自のサービスを提供しているFX業者であることを装おうため、運営コストやサービス提供のセットコストがかかります。
またホワイトラベルの業者はサービス提供をしてもらっているFX業者に対してもサービス利用料を一定で支払う必要があります。
加えて、ホワイトラベルのFX業者がIBを行う場合、IBには他のFX業者同様、しっかりとした報酬制度を用意する必要があるので、ここにも費用がかかるのです。
以上の理由からホワイトラベルのFX業者はいくつかありましたが倒産していったものが多く、中には独自サービスを新たに展開しているものもあります。
またホワイトラベルのFX業者を利用しようとしている方も注意が必要です。
ホワイトラベルの業者の中にはサイトだけきっちり作り、サービスを適当に作って運営しているところもありますので、もしその会社が倒産した時などに入金したお金が戻ってこない危険性もあります。
もちろんホワイトラベルの業者でもしっかりしたサービスを提供しているところはありますので、資金管理の方法やライセンスなどしっかり安全対策が取られているか、といった部分に注意して口座を開設するようにしてください。
まとめ
いかがでしたか。
海外FX業者のアフィリエイトであるIBについて詳しく知っていただけたのではないかと思います。
国内のFX業者のアフィリエイトを検討されている方はぜひ一度海外FX業者のアフィリエイトも併せて検討してみることをおすすめします。
FX業者を調べる際にはホワイトラベルの業者か見分けることは難しいです。ですが、評判や安全性、ライセンスなどを比較することで万が一の際にも対応してもらえるのか知っておく必要があります。
またホワイトラベルのFX業者を運営しようと考えていた方も一度自身のビジネスモデルを見直してみても良いかもしれません。
より多くの人が自身のやり方で利益を上げられることを願っています。